あの日以来、少しずつ
美奈を避けるようになっていた・・・
別れを告げた訳でも、告げられた訳でもない
そんなあやふやな関係が続いたある日。
彼は放課後、町の自動車修理工場を訪れる
そこには、春に学校を辞めた西野が働いていた
西野は美奈と中学時代からの同級生で
彼にとって、何でも話せる友人であり
いつもGジャンとリーゼントをキメ、深紅のZGPをこよなく愛した
「おおっ ! マーシー」 どうしたん ?
油まみれの西野が、笑顔でピットの中から覗いた
「そっかぁ・・・あの美奈がなぁ。」
そう言って、止めてある単車に跨りエンジンをかけた・・・
「マーシー ! 走ろうぜ ! !」
暗い顔の彼に、発破をかけたつもりの西野のセリフが
ありがたく思うも、可笑しくて笑えた
その日の夜から
凍りつくような闇の中を、ただひたすら走り回った・・・
二人は眠る事も忘れたかのように
紫色の夜明けのワイディングロードが見えるまで
そこに何かがあると信じて・・・
これから起こる事など、予想も出来ずに・・・
曲は、尾崎豊 「15の夜」
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