吐血した彼は、救急病院に運び込まれ
翌朝、精密検査が行われた・・・
その検査結果を聞いて、肩を落とした
病目は中度の肺結核
連日、連夜に及ぶ厳しい真冬の逃避行・・・
眠る事も忘れ、食事もロクに取らずの
無茶苦茶な彼の身体を、病は確実に蝕んでいったのだ
病室に戻り、窓の外の景色を
ただぼんやり見つめ、溜め息をついた
そして日も落ちかけた頃、誰かがドアをノックした
そこに現れたのは、絵里に連れられた美奈だった・・・
西野が、幼なじみの絵里を通じ
美奈に連絡を取っていたのだ
部屋に入った美奈は、うつむいたまま
何も喋らずに居た
「気にすんなっ ! お前のせいじゃないよ。」
発した言葉は強がりだった・・・
その言葉に美奈は突然、泣きだし
部屋を出て行った
それを見た絵里が、後を追いかけた・・・
暫くして、部屋に戻った絵里から
美奈は彼が吐血し入院した事で自分を責め
彼の元へ、戻る決心をしたのだと聞いた
一人の女に振りまわされ、身体まで壊したのは
彼自身の弱さと、若さゆえに出た結果である筈なのに・・・
やり切れない思いが、心を支配した・・・
~ 第二章 ~ 完
尾崎豊 「街路樹」
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